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号外(2005.9.6)!
9月6日京都新聞夕刊
再び和馬が一面トップを飾る!
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9月6日(火)京都新聞夕刊に吉村家の阪急の旅三宮ゴールがとりあげられました!
記事内容は以下の通り!
筋ジス少年 自力 夢ゴール
下京の吉村君 5年間 80キロの旅
筋ジストロフィーと闘いながら、休日ごとに阪急電鉄の駅間を1区間ずつ歩き続けてきたノートルダム学院小5年吉村和馬くん(10)=京都市下京区=がこのほど、目標の三宮駅(神戸市)にたどり着いた。2000年夏の烏丸駅出発から丸5年。筋肉が弱ってきたここ1年は車いすを使ったが、最後まで自力で進み、つかみ取った夢のゴール。「いっぱい大変なことがあったけど、ここまで来られた」。笑顔を見せる和馬くんに、付き添った家族や学校の先生は涙を浮かべて喜んだ。
父伸さん(44)、母由理さん(43)は2000年春、5歳だった長男和馬くんの病気を知った。泣いて過ごす毎日。そして、涙よりも、前を向く大切さに気付く。「今しかできないことに挑戦させてやりたい」。阪急沿線の旅を思いついた。
妹真綾ちゃん(6つ)と一家4人。予定のない休日に阪急電車で出掛けては、一駅分歩き、電車で引き返す。毎回1−5キロ。途中の公園で遊んだり、変わった店を見つけるとふらっと立ち寄ったりもした。
5年がたって、今月3日。家族に加え、幼稚園の時の先生や小学校の担任教諭ら約10人も応援に駆けつけた。午前10時半、三宮の一つ手前・春日野道駅(神戸市中央区)を出発した。
線路沿いの大通りから住宅街に入り、公園で一休みした後、商店街を抜けて三宮駅へ。横断歩道を渡って駅構内に入った。「やったー」。和馬くんは精いっぱい両手をあげた。一緒にいた人も大きな拍手でゴールを祝う。
「足が痛い」と言ってなかなか進めない日があった。車いすに乗ってからも、急な坂があると「本当にしんどかった」。合わせて80キロの旅。この日同行した先生たちは口をそろえる。「いつも元気で、どんなこともあきらめない。本当に明るくて前向き」。今年は特訓を積み、学校行事の1200メートル遠泳にも成功した。電動車いすサッカーのチームでも活躍する。
進行性筋ジストロフィーは全身の筋肉が弱っていく。和馬くんは8月、学校の作文でこう書いた。
−ぼくは筋ジストロフィーという病気にかかっています。15年前までは20歳までには死ぬと言われていました。でも今は医学が発達してもっと長生きできるようになりました。(中略)いつかぼくの病気は治ります。まだマウスで成功しただけです。犬も成功し、サルも成功したら次は人間です。それまで待っています−。
両親は言う。「病気を知ってからいろんな人に出会い、助けてもらった。和馬の活動を知って、同じような病気の人にも頑張ってほしい」
和馬くんは熱烈なタイガースファンだ。次は阪神電鉄沿いを歩くことにしている。甲子園を目指し、旅はまだまだ続く。
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